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株のシステムトレーダーがFXを科学する

ブログ 引っ越しました!

ご案内が遅れて申し訳ございません。

この度、一身上の都合によりブログを引っ越しました。

引っ越し先は https://fx-labo.jp (FXトレード研究所)となります。

短い間でしたが記事を読んで頂いてありがとうございました。

引っ越し先でも記事を書いていきますのでよろしくお願いいたします。

 

 

週刊 メキシコペソレポート(2019.05.20)

今週のメキシコペソのレート変動確認と大胆にも来週のレート予想を行う『週刊メキシコペソレポート』です。メキシコペソでトレードを行っている人やこれからスワポ運用を考えている人の参考になればと思って毎週書いていきます。

今週のメキシコペソは米中の関税問題の後でフラフラしていた感じですねぇ。極端に上にも行かず、かといって極端に下にも行かず。方向感に乏しい感じでした。政策金利も据え置きだったし、週末鉄鋼・アルミに関する良いニュースもあったんですけどね。

さて、そんなメキシコペソを詳しく見ていきましょう。

◇Agenda◇

今週のメキシコ経済ニュース

今週のレート確認

週足で見る中・長期トレンド

来週のレート予想

◇今週のメキシコ経済ニュース◇

日経オンラインから1週間の記事を拾いそのヘッドラインを載せます。

火:日米企業、供給網見直し 「第4弾」備え警戒
水:メキシコ、米に報復検討(鉄・アルミ関税撤廃を要求 新NAFTA批准に影)
木:対メキシコ貿易紛争、米消費者の食卓を直撃
金:メキシコ、政策金利8.25%に据え置き 3会合連続
金:高技術・高学歴の移民優先、トランプ米大統領が改革案
土:米、対カナダ・メキシコ鉄鋼関税撤廃 新協定発効前進

米中の関税合戦の陰に隠れていましたが、米はカナダやメキシコとも関税問題を抱えていました。鉄鋼とアルミ関税です。水曜日にメキシコとその緊張がピークに達しましたが、結局金曜に鉄鋼の関税撤廃でひとまず落ち着きを見せました。流石に中国と大掛かりな争いを起こしたばっかりで、陸続きの両国とも揉めるのは得策ではないと判断したのでしょう。

ちなみに木曜の貿易紛争記事は鉄鋼・アルミとは全く関係のない『トマト』です。この時期に紛らわしい(苦笑

今週も火曜に米中の貿易摩擦による関税引き上げから日本企業や米国企業までもが生産拠点をメキシコ等に移すという記事がありました。何度も書きますが関税問題で米が負ける要素は全くありません。何故なら米の中国からの輸入品で中国しか生産できないものはないからです(一部のレアアースなどの素材はさりげなく関税対象外にしてるし今や代替技術もあります)。中国で生産されているものは米国国内や中国以外の第三国で生産すればいい訳で。ここ1、2年でサプライチェーンの再構築がドラスティックに進むことが予想されます。これにより中国は経済基盤の多くを失うことになります。一方中国は米でしか生産できない製品を輸入せざるを得ず、これに関税をかけることになるので関税分は中国政府が補填する格好になります。

アメリカは中国経済の背骨をへし折るまで手を引かない

 構造的にはかつての米ソ冷戦と同じで、結局は中国共産党が瓦解して中国が全く別の国になるまでこの新冷戦は続くと思いますよ。米ソ冷戦と異なるのは、米国とソ連は西と東という陣営に分かれ違うブロック経済圏を構築していましたが、今の米国と中国は経済圏がかなり被っています。恐らくはこの後中国とロシアを中心とした経済圏、米国を中心とした経済圏に分かれていくはずで、かなりの国は両陣営のどちらに付くのか迫られるのではないでしょうか。

さらに米国経済圏の仲間なんだろうけど、日本はTPP11を中心としたアジア太平洋経済圏を進めることになるでしょう。現在の11ヵ国にタイとインドを加えたより大きな経済圏となり、日本はその中心となっていくことが予想されます。実は日本にとって米中新冷戦は

絶好のチャンス

なんじゃないでしょうか。メキシコも米国経済圏ですので長期的には

絶好のチャンス

この辺の話は別途つっこんで記事を書いてみようと思います。

◇今週のレート確認◇

メキシコは輸入の5割以上、輸出の7割以上がお隣の米国が相手です。だからメキシコの政府や中央銀行は対米ドルとのレートしか気にしないはずで、ペソのトレンドは対米ドルチャートに最も強く現れると考えます。

当記事ではMXNJPYの結果を深く理解するために、先ずは基本となるUSDMXNの結果を確認してからUSDJPNとMXNJPYを確認しようと思います。

★USDMXN(4H)
今週のUSDMXNの4時間足チャートです。縦の青い破線の右側が今週のチャート。

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さぁ、困った(苦笑

今週の終値が下がり切らずに先週の終値よりも大分高い!予想完全に外れました!鉄鋼・アルミ関税が一段落したし、政策金利も市場予想と同じ据え置きとなったんだからもう少し下がっててもおかしくないんだけどなぁ…

ただ高値も安値も切り下がっているのでまだ強気を崩さなくていいかな(苦笑

★USDJPY(4H)
今週のUSDJPYの4時間足チャートです。縦の青い破線より右側が今週のチャート。

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今週の前半はかなり円高が進みました。米中問題であることは言うまでもありません。ただ金曜日は終わりにかけて結構円安が進みました。これは北米貿易交渉の不透明感が後退し、相対的に低リスク通貨とされる円の売り材料になったためですね。米国とカナダ・メキシコとの関税問題が実はドル円の重しにもなっていたんですね。

★MXNJPY(4H)
今週のMXNJPYの4時間足チャートです。これだけはMT4ではなくみんなのFXのチャートを使っています。縦の青い破線より右側が今週のチャートです。

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あまりトレンドのない、いい意味でも悪い意味でも横横状態でした。本当は仕舞にかけてドル円が円安に振れたので上昇してくれることを期待したのですが今週は不発に終わっています。

先週の終値:5.753(Light FX)

今週の終値:5.730(Light FX)

今週の変動:-2.3 pips (-0.40%)

◇週足で見る中・長期トレンド◇

★USDMXN(1W)

USDMXNの週足チャートから、メキシコペソの中・長期トレンドを見てみましょう。

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2種類のトレンドラインがあります。一つは右上がりの平行ライン、もう一つは高値切り下げと安値切り上げの収束ライン(三角持ち合い)です。どちらのトレンドでも一番下の右肩上がりのラインは共通となっています。で、過去何度かこの下限ラインをブレークしようとする動きがありました。が、結局一次的にブレークしてもすぐ下限の上に戻ってしまっていました。前々回、それが終わりを告げトレンド転換が起きたと宣言しました。

今週も一番下の右肩上がりのラインを下から上に突破しました。しかも突破して戻ってきていません。うーん、これはまずいなぁ。もうすこし市場がリスクオンになって新興国まで資金が回ってこないと。前回までとはちょっと状況が変わっちゃって弱気な感じが少し出てきてますね。

◇来週のレート予想◇

来週のペソですが経済指標の発表は以下の通り

5/22:小売販売
5/23:ミッド月のインフレ率
5/24:4月貿易収支、GDP成長率Q1、経常収支Q1

特に5/24の数値に注目ですね。市場予測は貿易収支が$1.429B、経常収支が-$342.4Mとなっています。

これらを踏まえまして来週の大胆レート予想。ドルペソは上は19.25ペソ、下は18.93までじゃないかと予想。ちょっと弱気です(汗

USDMXN:18.93000~19.25000

次にドル円です。まず月曜日に発表されるGDPの数字に注目ですね。

USDJPY:109.500円~110.500円

このUSDMXNとUSDJPYから来週のMXNJPYの安値と高値はこんな感じになると予想

MXNJPY:5.688円~5.837円

今週もペソの強気は変わりませんがちょっと弱気モードが入ってきました(汗

でも、

ホールド継続

のスタンスに変わりなしですね。5.7割ってきたら買い増しで

 

トレードは自己責任で!

日刊 メキシコペソ Today(2019.05.14)

今日のメキシコペソの動向についてそこはかとなく書き連ねていく『日刊 メキシコペソ Today』です。不定期なペソ日記。

 

先週は米中の関税合戦に巻き込まれた形で対米ドルでペソ安が進みました。週間メキシコペソレポートにも書きましたが、今週月曜日が結構重要な日だと思ってました。それは米国がぶち上げた対中追加関税を

  1. 市場が織り込んでいるのか
  2. 市場が織り込んでいないのか

が判明するのが 月曜日だと思ったからです。追加関税自体はその前のトランプ大統領ツイッターでも触れていたので既出事項ではありましたが、それが織り込まれているのかいないのかは別の話と思っていました。まぁ多分織り込んではいるだろうけどあまり自信がなかった訳です。

 

で、昨日月曜日は一日中軟調でした。が、結局昨日の高値は先週の高値を越えませんでした。つまり

  市場は大方織り込んでいた

ということになります。織り込み切れていない分もあったので上げただけでしたね。

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で本日ですが、やっぱり下がってきてます。順調に(4時間足です)。

 

米中の関税合戦は米国経済にとってもマイナス要因ですから短期的には米国経済べったりのメキシコ経済にもマイナスに働きますが、脱中国が進みサプライチェーン再構築となった場合メキシコが筆頭候補国として注目されますので長期的にはプラスに働くはずと睨んでいます。

 

ってことで、ペソホルダーは短期的にはここが追加の仕込みどころなんじゃないかなぁ。ペソは週開けから水曜日までが軟調で、木曜午後から週末にかけて強くなる謎のアノマリーが多いんです。特に金曜日なんかは滅法強い!火曜日から強さ発揮しちゃったら

一体どこまで下がるの?

って期待しちゃいますね(苦笑。まだまだ強気でホールドです。

 

 

Peso!Peso!Go!Go! Peso!Go!Go!

週刊 メキシコペソレポート(2019.05.13)

今週のメキシコペソのレート変動確認と大胆にも来週のレート予想を行う『週刊メキシコペソレポート』です。メキシコペソでトレードを行っている人やこれからスワポ運用を考えている人の参考になればと思って毎週書いていきます。

今週のメキシコペソは米中の関税問題に大きく影響を受けました。トランプ大統領ツイッターで月曜日はほとんどの通貨ペアが大きく窓開けでスタート。ペソ、月曜日は対ドルで踏ん張っていましたが火曜日以降はジリジリ上昇。久々に1ドル19.3ペソを突破しました。金曜日になってペソ高方向に振れましたがそれでも先週末の終値までは下がり切っていません。

さて、そんなメキシコペソを詳しく見ていきましょう。

◇Agenda◇

今週のメキシコ経済ニュース

今週のレート確認

週足で見る中・長期トレンド

来週のレート予想

◇今週のメキシコ経済ニュース◇

月:米移民対策で新幹部指名 トランプ大統領、強硬派か
月:米中貿易摩擦再燃、日本企業の生産シフト加速も
火:ソフトバンク、メキシコのフィンテック企業に投資=関係筋
水:メキシコ自動車生産、19年は3.5%増に 業界団体予測
木:原油先物は下落、米中貿易摩擦巡る懸念で
木:メキシコ政府、米のキューバ制裁を「断固拒否」
木:米トマト輸入関税は移民抑制策に逆行、メキシコ大統領が批判
金:米貿易赤字、3月1.5%増 対中赤字は5年ぶり低水準
土:メキシコ、22年にガソリン自給自足 大統領が宣言
土:メキシコ国境の壁建設で国防予算から15億ドルを拠出 長さ約130キロ分

今週のメキシコ関連ニュースで目立ったのが、米中の貿易摩擦による関税引き上げから日本企業の生産拠点がメキシコ等に移されるという記事です。上では月曜日のものにまとめていますが記事としては複数ありました。この流れは日本以外の対米輸出の高い他国の企業にも言えることでしょう。

米国の対中輸入関税は、世界経済、特に米国経済の失速懸念からリスクオフとなり新興国通貨安に繋がっています。ただ、中・長期的な視点では、サプライチェーンのシフト、つまり中国の生産拠点が他の国に移動することが加速されることが予想されます。対米貿易を考えると陸続きの隣国であるメキシコが注目されるのは必須。メキシコの経済発展にはプラスに働くものと思われます。つまり、

対中関税でのペソ安は買い

である可能性が高いですね。もちろん米国とメキシコの関係が順風満帆で問題無しという訳ではないですから注意は必要です。特に僕が注目しているのが

  1. 新貿易協定『USMCA』の各国批准遅延
  2. 不法移民対策としての国境の壁問題
  3. メキシコ左翼政権と米政権との衝突

今は国境の壁問題が取り上げられることが多いですが将来的にはUSMCAの批准問題が大きくなることは目に見えています。またキューバやベネゼエラに対する米国の対応に対して、結構メキシコ政府は反対の立場を取ります。メキシコが左翼政権であるためですね。古今東西、左翼政権は経済問題をかなり蔑ろにしてでもイデオロギーの価値観を優先するきらいがありますが・・・

◇今週のレート確認◇

メキシコは輸入の5割以上、輸出の7割以上がお隣の米国が相手です。だからメキシコの政府や中央銀行は対米ドルとのレートしか気にしないはずで、ペソのトレンドは対米ドルチャートに最も強く現れると考えます。

当記事ではMXNJPYの結果を深く理解するために、先ずは基本となるUSDMXNの結果を確認してからUSDJPNとMXNJPYを確認しようと思います。

★USDMXN(4H)
今週のUSDMXNの4時間足チャートです。縦の青い破線の右側が今週のチャート。

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3週間前からドルペソは短期上昇トレンドに入っています。安値、高値を切り上げているからです。今週は久々に1ドル19.3ペソを突破しました。特に今週は米国の対中輸入関税の影響が響いた格好です。

今週、先週とメキシコペソにとっては逆風のニュースが立て続けに発表されました。結構メガトン級の悪材料も出ていました。米国は中国からの輸入品の内、残りの未関税品に対しても関税を上乗せするとの報道が金曜日にありました。これが来週のペソにどう影響するかでしょうねぇ(詳しくは↓の来週のレート予想)

★USDJPY(4H)
今週のUSDJPYの4時間足チャートです。縦の青い破線より右側が今週のチャート。

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今週はかなり円高が進みました。米中問題であることは言うまでもありません。ただ金曜日はかなり横這いとなっています。

★MXNJPY(4H)
今週のMXNJPYの4時間足チャートです。これだけはMT4ではなくみんなのFXのチャートを使っています。 

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木曜日に安値を付けた後金曜日にかけて戻しています。ドルペソ、ドル円が激しく動いていますので思わぬ方向に相乗効果が出てしまった場合もあるようです。結局今週のペソ円は以下の通り。

先週の終値:5.860(Light FX)

今週の終値:5.753(Light FX)

今週の変動:-10.7 pips (-1.83%)

◇週足で見る中・長期トレンド◇

★USDMXN(1W)

USDMXNの週足チャートから、メキシコペソの中・長期トレンドを見てみましょう。

f:id:rudolfu:20190512125613p:plain

2種類のトレンドラインがあります。一つは右上がりの平行ライン、もう一つは高値切り下げと安値切り上げの収束ライン(三角持ち合い)です。どちらのトレンドでも一番下の右肩上がりのラインは共通となっています。で、過去何度かこの下限ラインをブレークしようとする動きがありました。が、結局一次的にブレークしてもすぐ下限の上に戻ってしまっていました。4週間前にそれが終わりを告げトレンド転換が起きたと宣言しました。

今週は下限ラインを一時越えましたが、終値は下限ライン付近となっています。今週も短期上昇トレンドが続いてしまうと中・長期でも上昇トレンド入りすることになりそうです。今週は結構瀬戸際になりそうですね。

 

◇来週のレート予想◇

今週は対中貿易関税引き上げ一色の相場となりましたが、それに触れた先週のトランプ大統領ツイッターでは未関税品に対する追加関税にも触れていたので、市場は既に織り込み済みとも考えられますし、まだ織り込みきれていないとも考えられます。来週月曜日に今週の高値を更新するようであれば織り込まれていなかった、更新しないようであれば織り込み済みと考えられます。

つまり月曜日の高値次第。先週の高値を更新しないようであれば1ドル19ペソを割り込んでいくだろうし、押し安値の1ドル18.9ペソを割り込めば上昇トレンドは一先ず収束したと考えることができるでしょう。ですので

月曜日の高値に注目です

これらを踏まえまして来週の大胆レート予想。ドルペソは上は行って今週高値まで、下は先週安値までじゃないかと予想。

USDMXN:18.90000~19.30000

次にドル円です。トランプの追加関税を織り込んでいるとすると上110.800円、織り込んでいないとすると下109.400までと予想。

USDJPY:109.400円~110.800円

このUSDMXNとUSDJPYから来週のMXNJPYの安値と高値はこんな感じになると予想

MXNJPY:5.670円~5.862円

今週もペソの強気は変わりません。

5.700を下回ってきたら買い増し

ですね。

 

トレードは自己責任で!

日刊 メキシコペソ Today(2019.05.06)

突然始めてみました『日刊 メキシコペソ Today』です。今日のメキシコペソの動向についてそこはかとなく書き連ねていきます。ペソ日記のような感じ。尚、

不定期です(笑

 

さて週明けだった月曜日の今日。東京市場はGW10連休の最終日でお休み。曜日感覚はすっ飛んでいておかしくないのですがFXのお陰で辛うじてついていけてますね(笑。

 

トランプさん、いきなりやらかしてくれました。中国との交渉に進展が見られないことへの苛立ちからかツイッターで制裁強化をぶち上げてくれました。

 

トランプ大統領ツイッター全文(和訳)

中国は10カ月間、米国に500億ドル分のハイテク製品に25%、2千億ドル分の他の製品に10%の関税を払ってきた。これらの支払いは部分的には我々の素晴らしい経済の結果の原因となっている。10%は金曜日(10日)に25%に上がる。中国から輸入する3250億ドル分の追加製品は関税がかかっていないが、速やかに25%の税率になる。米国に支払われた関税は製品のコストにほとんど影響を与えておらず、ほとんどは中国が負担してきた。中国との貿易合意は続いているが、中国が再交渉しようと試みており、遅すぎる。ノー!

 

これにより、世界経済の先行き不透明感から円が買われドル円は0.444%も下げてのスタート。先週、先々週のドル円が膠着状態だったのが嘘のようなぶっ飛びスタートです。煽りを受けたのが中国への経済依存度の高い豪ドル。豪ドル円は1.21%も豪快に下げてスタート。

 

それで我らのペソさん、やはりその煽りをモロに被りました。米ドルメキシコペソは0.727%ものペソ安でスタートです。

 

ただ時間が経つに連れてドル円も豪ドルドルもドルペソも落ち着きを取り戻してまして、ドルペソに至ってはひょっとしたら今日中に空いた窓が埋まるんじゃね?ってくらい戻してきています。夜米国マーケットが開くとペソさん高くなるアノマリーがありますのでひょっとしたらひょっとしますね。これ書いてる今も

ドルペソ絶賛下降中!

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4時間足です。

今日の昼間に仕込んだペソ円、利益出してます。多分今週のどこかで利確できればいいなぁ。僕はペソ円をLight FXとセントラル短資FXの2つの口座で保有していますが、今日購入分は長期保有でなく短期Swingとハナから決めていたので、スプレッドの狭いセントラル短資FXで買っときました。ドル円が110.900へ、ドルペソが18.93000あたりになると多分利確指値に届きます。

ペソペソゴーゴー!ペソゴーゴー

週刊 メキシコペソレポート(2019.05.06)

今週のメキシコペソのレート変動確認と大胆にも来週のレート予想を行う『週刊メキシコペソレポート』です。メキシコペソでトレードを行っている人やこれからスワポ運用を考えている人の参考になればと思って毎週書いていきます。

今週はメキシコの第一四半期GDP発表、米国FRBのパウエル議長の会見、米国雇用統計発表と大きなイベント目白押しでした。果たして我らがペソさんはこの難局を乗り切れたのでしょうか?笑

 

◇Agenda◇

今週のメキシコ経済ニュース

今週のレート確認

週足で見る中・長期トレンド

来週のレート予想

◇今週のメキシコ経済ニュース◇

今週月曜~土曜までのメキシコ経済に関係する主要ニュースを振り返ります。日経オンライン、Yahooニュースでピックアップした記事のヘッドラインを並べました。

火:メキシコ、1~3月期マイナス成長 停滞鮮明に
火:アメリカ在住の移民、母国への仕送り額は年間1480億ドル以上
木:米製造業、4月の景況2.5ポイント低下 供給網に懸念
木:米政権、移民対策で45億ドルの緊急予算を議会に要請
木:米メキシコ国境、移民の「家族」にDNA検査実施へ

特に大きなニュースは2点。1点目は1~3月期GDPマイナス成長。これは結構驚きでした。前回韓国の二の舞にはならないで欲しいと書いたばかりでしたが(苦笑。これに大きく影響しているのが国境問題です。今週もこの国境問題に関連したニュースが2つありました。米国が国境管理を厳しくすればするほど、メキシコから米国に入るための手続きが複雑になりかなり時間がかかってしまいます。それにより物流が滞り実体経済にはマイナス。少なからずGDPのマイナス成長に寄与しているものと思います。また新空港の建設や、石油鉱区入札の中止などで投資環境に混乱をもたらしている現左翼政権下の影響も低くないと思われます。

2点目は日経オンラインやYahooニュースで取り上げられていませんでしたがメキシコ国営石油会社(Pemex)の業績が市場予想よりもかなり悪かったというもの。もともとPemexは赤字体質なのですが、直近はWTI原油価格が高止まりしているので業績は緩やかだろうが回復していると思われていました。しかし蓋を開けてみると…。これにも現左翼政権の石油鉱区入札中止政策が響いていると思われます。

またメキシコ自体のニュースではありませんが、FRBのパウエル議長の会見内容もメキシコにとっては大きく影響したようです。パウエル議長は会見で足元の低インフレについて「一時的な要因が影響した」と述べ、現時点で「政策方針を大きく変えない」と明言しました。トランプ大統領の利下げ要求、世界景気後退懸念、低インフレなどからマーケットは年内利下げも有り得るとしていましたがその可能性がかなり低くなったと受け止められました。これにより米ドルの為替レートが動いたのです。

米国FRBについてはメキシコはどうしようもありませんが、上記大きなニュース2点については現政権の政策による影響は少なくありません。トルコではエルドアン大統領、韓国では文在寅大統領の国内政策、外交政策によって自国通貨安が起きていますが、メキシコも他山の石ではないようです。

◇今週のレート確認◇

メキシコは輸入の5割以上、輸出の7割以上がお隣の米国が相手です。だからメキシコの政府や中央銀行は対米ドルとのレートしか気にしないはずで、ペソのトレンドは対米ドルチャートに最も強く現れると考えます。

当記事ではMXNJPYの結果を深く理解するために、先ずは基本となるUSDMXNの結果を確認してからUSDJPNとMXNJPYを確認しようと思います。

★USDMXN(4H)
今週のUSDMXNの4時間足チャートです。縦の青い破線の右側が今週のチャート。 

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週に3度ほど大きく動いた箇所があります。(1)~(3)です。

(1) FRBパウエル議場の会見(年内利下げの可能性縮小)

(2) Pemexの業績発表(見込みより悪い内容)

(3) 米雇用統計

(1)と(3)は基本的には米ドルの強弱に連動したものです(変動率は違いますが)。(2)だけがメキシコ固有の事情。

(1):パウエル議長の会見前までは、かなりの勢いで米ドル安・ペソ高方向に動いていました。下のサポートラインに届きそうな勢い。でもそれが一変、利下げ期待が払拭されドル高に動いたことに歩調を合わせ強く反転上昇。

(2):(1)の急反転から少し戻していた矢先、Pemexの悪い業績発表を踏まえズルズルと再び上昇を始めました。ただ少し行き過ぎ感がありましたね。勢いよく上昇したもののそれでも先週の高値は突破しませんでした。

(3):雇用統計の後に米ドルが弱くなったことに歩調を合わせペソ高が進行。(2)での上昇に行き過ぎ部分があったためか勢いよくペソ高に振れました。

こうして見ると第一四半期のGDPマイナスというのはあまり影響が無かった感じです。既にマーケットは織り込んでいた?

何やかやありましたが、結局終わってみれば先週末よりも若干のペソ高(苦笑。ただこれはドルが弱かったせいでありペソが強かったせいではありません。

★USDJPY(4H)
今週のUSDJPYの4時間足チャートです。縦の青い破線より右側が今週のチャート。  

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先週、先々週に比べると動いた1週間ではありました。が、動いてもこんなもの。本当にドル円は動きませんねぇ。先週終値から47.5 pipsのドル安円高でした。(1)と(3)はドルペソのものとタイミングを合わせています。

さて、動いていないといっても対円で0.426%ドル安に振れていますので、ドルペソからすれば18.85021まで下がってる筈なのですが18.91926で終了。69.1 pipsペソ高に成り切れていません。つまりこれがPemexショックの影響となります。ただPemexの業績発表後に156 pips上昇しましたのでやはりこれは行き過ぎだったようですね。売り方手仕舞いの踏み上げの買いがあったものと思われます。

★MXNJPY(4H)
今週のMXNJPYの4時間足チャートです。これだけはMT4ではなくみんなのFXのチャートを使っています。縦の青い破線より右側が今週のチャートです。 

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ドルペソが先週末と今週末であまり差がありませんでしたがドル円がドル安に振れたため若干のペソ安円高となりました。

 

先週の終値:5.876(Light FX)

今週の終値:5.860(Light FX)

今週の変動:-1.6 pips (-0.27%)

◇週足で見る中・長期トレンド◇

★USDMXN(1W)

USDMXNの週足チャートから、メキシコペソの中・長期トレンドを見てみましょう。

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2種類のトレンドラインがあります。一つは右上がりの平行ライン、もう一つは高値切り下げと安値切り上げの収束ライン(三角持ち合い)です。どちらのトレンドでも一番下の右肩上がりのラインは共通となっています。で、過去何度かこの下限ラインをブレークしようとする動きがありました。が、結局一次的にブレークしてもすぐサポラインの上に戻ってしまっていました。前々回、それが終わりを告げトレンド転換が起きたと宣言しました。

先週に続き今週も一番下の右肩上がりのラインを下から上に突破しました。1日程度で戻ってきてましたのでまだトレンド転換は生きています。上髭下髭とも長い十字線となっています。売り勢力と買い勢力が拮抗しているのでしょうねぇ。

ダウ理論で言うと直近の押し安値は更新できていません。上の4H足でも押し安値を下回っておらず、ダラダラとBox状態が続いているのはこのためでしょうか。本格的なドル安ペソ高の流れが確定するのは18.75180を下に抜けた時からだと思います。

◇来週のレート予想◇

今週はペソにとっては難局とも言える発表が相次いだ一週間でしたが、終わってみれば何とか乗り切った感じです。

これらを踏まえまして来週の大胆レート予想。まずドルペソ、最近は月曜日と火曜日委が弱く週末にかけて強くなるアノマリーは生きています。そして好調な米国経済から今週こそ水・木・金で4H足の押し安値更新を試しにいく展開が見られるのではないかと予想します。4H足の押し安値更新となるとペソ高が一気に進む可能性もありですね。

USDMXN:18.70000~19.03000

次にドル円です。本来ドル円はもう少しドル高に振れても良さそうなのですが…

USDJPY:110.600円~111.800円

このUSDMXNとUSDJPYから来週のMXNJPYの安値と高値はこんな感じになると予想

MXNJPY:5.812円~5.979円

今週もペソの強気には変わりありません。5.8円の下の方にきたら押し目買いを入れておくのもありだと考えています。ただあくまでも 

トレードは自己責任で!

FXスワップポイント 高金利通貨最新事情(2019年5月)

◇運用に有利な通貨ペアを考える◇

金利通貨と日本円のスワップポイントを狙った運用、現在どの通貨ペアが有利なのかをインフレ率、最新のクロス円レートとスワップポイント(以下「スワポ」)を使って考えてみようのコーナーです。

現在の為替レートとスワポだけで『年率〇〇%!』のシミュレーションは巷でよく見ますがインフレによるレート下落とレート下落によるスワポの下落まで考慮したのは無かったので独自に作成しました。スワポは無担保コール翌日物金利と相関性が高く、無担保コール翌日物金利政策金利と相関性が高いので、政策金利が24%と圧倒的に高いトルコリラはスワポが高く『スワポ狙いの運用では圧倒的に有利!(キリッ』ってなってますが本当にそうなんでしょうか?大体この手のシミュレーションは

為替レートは変動しない

という大前提で書かれてます。でもそんなことある訳がないのです。為替レートは『通貨ペア同士の相対的な強弱』で決まります。インフレとは物・サービスに対して貨幣価値が下がる現象ですので

インフレ率の高い国の通貨ほど下落していく

のです。高金利通貨ってのはインフレ率が高いから高金利な訳で下がる方向に風が吹いています。特にトルコはインフレ率が約20%とハイパーインフレの一歩手前水準。トルコリラは下がる方向に台風並みの強風が吹いているのです。暴風です(苦笑。どんなにスワップポイントが高くても為替差損が大きければトータル収支は低くなります。なので通貨ペアと運用証券会社の選択はシミュレーションで慎重に行わなければなりません。本記事では高金利通貨であるトルコリラ、メキシコペソ、南アランドでインフレ率と現在のスワポで実際にシミュレートしてみました。

本記事では高いスワップポイントで定評のあるトレイダーズ証券の『Light FX/みんなのFX』をベースにしています。各通貨間の優劣はLight FX/みんなのFXで行います。さらにメキシコペソはスワップポイントが高いことで有名なセントラル短資FXも加えました。Light FXとセントラル短資FXは右側カラムにバナーを張っておきましたので口座開設の申し込みはこちらから(苦笑)

セントラル短資FXのメキシコペソのスワポはかなり高いです。4月だとほぼ15円でしたが連休直前に16円に引き上げられました。中々の太っ腹!しかも買いと売りのスワポ絶対値が同じ。さらにスプレッドが僅か0.4銭(0.4 pips)とメジャー通貨並みに低い!まめに利確するスタイルの人、緊急時に両建てにする人であればセントラル短資FXを一度は検討したことがある筈です。 

前回4月のシミュレーションでは運用上最も有利だったのがセントラル短資FXのメキシコペソ、次いでLight FX/みんなのFXのトルコリラ又はメキシコペソという結果でした。前回から1ヶ月経過し、為替レートもスワポも大きく変わりました。さらに元号まで変わっています(苦笑。果たして前回同様セントラル短資FXのメキシコペソが圧勝するのか、それともスワポを『15.5円』と苦肉の策で刻んできたLight FX/みんなのFXの逆襲があるのか、トルコリラは本当にスワポ運用のチャンピオンなのか、結果は非常に興味深いものとなりました。 

◇シミュレーション条件◇

各通貨2019年4月30日の終値(Bid値)を基準として、直近のインフレ率通りに貨幣価値が毎月下落していったと仮定してシミュレートしています。スワップポイントは2019年4月最終のものを使用。使用したインフレ率と毎月の通貨下落率は以下の通り。

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日本を入れているのは相手通貨である日本のインフレ率も影響するからです。さらに毎月の下落シミュレーションなので毎月の下落率を出しています。これを元に各通貨を1年間1Lot保有し続けたと仮定して算出していきました。

ただ各通貨はレートの大きさがかなり違います。同じ1Lotでも必要な日本円、損益のスケールが全く異なります。同じ規模に揃えないと比較できませんので、規模を揃えて比較しやすくしたものが最終段の『規模調整収益』になります。各通貨を100万円で購入した場合の収益結果を出しました。

◇シミュレーション結果◇ 

以下がシミュレーション結果の詳細です。各月ごとに想定レート、想定為替差損、スワポの累計を出しています。小さくてごめん。クリックして拡大してね(スマホは横向きで)。

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途中の月のデータをすっとばして、半年後と1年後だけをまとめたのが以下の表。せっかちな方はこちらをどうぞ。

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Light FX/みんなのFXでの各通貨の運用成績比較では1位メキシコペソ(5.69%)、2位トルコリラ(4.02%)、3位南アランド(3.21%)であることが分かりました。前回1位のトルコリラ、今回はメキシコペソに完敗です。競馬に例えると8馬身差の大惨敗(謎)。これは前回のシミュレーション時点でのメキシコペソのスワポが13円だったのに対し今回は15.5円とかなり上げてきた事が主な要因です。一方トルコリラ南アランドの差はそれ程でもありません。南アランドのスワポが前回13円だったのに対し今回は15円に引き上げられている為です。トルコリラスワップポイントは高いものの通貨の下落も大きいのが分かります(得られるスワップポイントの約80%が為替差損で持っていかれます)。しかも恐ろしいことにトルコリラはここ暫くはインフレ率以上のペースで下落しています。実勢としては南アランドに負けるでしょうね。負けるどころか普通に買うとスワポ以上の為替差損が発生します。競馬に例えると競争中止(さらに謎)。最早トルコリラは運用通貨と言うよりはハラハラドキドキを味わう

エンターテイメント通貨

と言っていいでしょう。でなければ儲からない通貨をわざわざ買う人がいることの説明がつきません。彼らは利益を求めている訳ではない筈(苦笑。

次にメキシコペソでの『Light FX/みんなのFX』vs『セントラル短資FX』の対決。約3000円程セントラル短資FXの勝ちですがこれは税引前のこと。Light FX/みんなのFXはポジションを決済するまでスワポに税金がかからないのに対してセントラル短資FXは未決済ポジションのスワポにも税金がかかります。決済して為替差損を組み入れて(洗い替え)税金分を圧縮しても1万2159円の税金が発生することになります。この影響をどう考慮するか。決済しないで払う税金をも複利に回すスタイルの人だとこの影響は大きく『Light FX/みんなのFX』の勝ちになります。為替差益が出た時に利確するスタイルの人だとあまり影響なしで『セントラル短資FX』の勝ちになります。またセントラル短資FXはスプレッドが狭いため、利確するスタイルの人は1回につきさらに約2400円お得になります。これ地味に効いてきますね。

◇結論◇

今回のシミュレーションから言える結論は、

1)スワポ運用に有利な通貨はメキシコペソ

2)トルコリラはスワポも大きいが通貨下落の影響が大きい

3)実勢ではトルコリラ南アランドに負ける可能性が高い

4)トルコリラは運用通貨ではなくエンターテイメント通貨

5)買って放置する人はLight FX/みんなのFX、利確する人はセントラル短資FXが有利

 

あくまでも現時点での数値を元にしたシミュレーションです。途中で前提となる数字が変化しますと結果は大きく違ってきます。変動要因としては

A:政策金利の変更

B:インフレ率の変動

C:証券会社のスワポ付与率の変更

D:為替レートに影響を与える経済指標・地政学的事件等

などが考えられます。リラもペソも米国との関係でレートが大きく変動するので注意が必要ですね。

 

トレードは自己責任で!